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新しい命が生まれる神聖なる場所、それが産婦人科の分娩室と分娩台です。
このページでは、実際にお産をしたことが無い人だとなかなか想像ができない、分娩室と分娩台について解説をしていきたいと思います。 |
産婦人科などのクリニック・病院の分娩室に設置されているもの
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産婦人科などクリニック・病院の一般的な分娩室には以下のようなものが設置されています。
★足台
★分娩台
★分娩監視装置 (陣痛の強度、間隔または胎児の心拍数をチェックする機械)
★にぎり棒 (いきむ際に握るためのグリップ)
★足紐
★点滴台 (出産後の大量出血に備える)
★無影灯
★酸素ボンベ (赤ちゃんもしくはいきむ際に酸素不足に陥った妊婦に使用する)
★血圧計
★インファントウォーマー (赤ちゃんを温めるためのもの)
★ベビーコット |
助産院の場合は医療行為が許されていないため、病院の分娩室とは様子が違います。
お母さんのための布団、赤ちゃんのための布団、テーブルなどしか置かれていません。 |
そもそも分娩台というものは、医師が治療しやすいために考えて作られたものです。
ですから、分娩台ができる前は、
「立ったまま」
「しゃがんだ状態」
「椅子に座った状態」
など、妊婦さんの楽な姿勢で出産が行われていました。
はるか昔のエジプト王朝で行われたクレオパトラの出産は、膝をついた姿勢でした。
その様子は絵になって残っています。
確かに赤ちゃんも重力と同じ方向に出ていく方が楽だと言えるでしょう。
もちろんこれは母親にとっても同じことが言えると思います。
自然が一番ですから。 |
しかし、分娩台での出産にもメリットはもちろんあります。
仰向けで行われる出産は16世紀に登場しました。
それまでは死産など赤ちゃんの命を諦めなくてはいけない状況が多かったのですが、仰向けの出産を行うことで鉗子出産を行うことができるようになったのです。
しかし、鉗子分娩を行う場合には仰向けに寝るといった決まった姿勢をとる必要があります。これが分娩室に分娩台が登場することになったそもそもの始まりです。 |
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